こんにちは、引越しアドバイザーのめぐみです。
引越し業者をタウンページなどで検索すると、その数は4000社近くにもなります。
一括見積サイトなどを利用することもあると思いますが、その中から引越し業者を選ぶ時、「料金の安さ」を基準にすることが多いはず。
もちろん、引越し費用はバカにならないので料金の安さを重視するも大切ですが、 料金重視になりすぎると、悪徳引越し業者に騙されることも!
引越し当日に予定とは違う料金が加算されてしまう、ものなどが破損しても保障されない、内金や予約金をとる、引越しのキャンセル料が法外というものは全て悪徳引越し業者です。
安い引越し業者でも、悪徳引越し業者に騙されないための大切なポイントをご紹介していきます。
悪徳引越し業者を見抜く5つの確認ポイントまとめ!
確認ポイント1 見積もり
引越し業者とのやり取りに見積もりは欠かせませんよね。
なぜなら、見積もりの料金が引越し業者を決めるポイントになるからです。
なのでどんな悪徳業者であっても、基本的に見積もりは提示されます。
見積もりを提示されたら、どうしても料金やプラン、サービスなどに目が行ってしまいがちですよね。
でも注目するのはそこではなく、 その引越し業者に関する情報です。
その見積書がどの業者から発行されているものか、ということがわかるように見積もりには業者に関する情報が書かれています。
その情報の中でも
- 1.事業者名
- 2.本店所在地
- 3.担当営業所在住所
- 4.電話番号
- 5.許可番号
- 6.業者番号
この6点が記載されていなければいけません。
小さい業者などは本店と担当営業所が同じということはありますが、この情報はちゃんとした業者であれば堂々と公表できるものなので、当たり前のように見積書に書かれています。
逆に言えば、 やましいことがある場合にこういうちゃんとした情報を載せられないわけなので、その業者に関する情報が見積もりに書いていない場合には、その業者を選んではいけませんよ。
私も単身で引越しをする時に、名前をあまり聞いたことがない業者でしたがとても安い見積もりを出してくれたので訪問見積もりをお願いしたことがあります。
その時、他の業者よりも見積もりは簡単なもので、とにかくプランや料金に目がいくような説明しかされませんでした。
見積もりも契約したらちゃんとしたものを渡す、ということで後で見返すこともできなかったです。
もちろん他の業者にお願いしましたが、やましい業者は見積もりの金額部分以外を見せないなどをすることもありますよ。
確認ポイント2 キャンセル料
次にチェックしたいのがキャンセル料についてです。
契約後の約款などで話をされる場合も多いですが、契約前にキャンセルについて話を聞いておくとトラブルに巻き込まれることがないですよ。
しっかりした引越し業者は、基本的に全日本トラック協会に加入していて、標準引越運送約款を採用しています。
標準引越運送約款は、国土交通省が定めたものつまり国に認められているものです。
この標準引越運送約款ではキャンセル料についても定められています。
引越し前日のキャンセル料であれば、引越し料金の10パーセント以内。
引越し当日のキャンセル料であれば、引越し料金の20パーセント以内とされているのです。
詳しい金額はその業者によって多少違いますが、キャンセル料の範囲については決められているのです。
キャンセルが出来ないとか、キャンセル料が前日で10パーセント、当日で20パーセントをこえるような金額を定めている会社は選んではいけませんよ。
確認ポイント3保障
引越しというのは、人の手によって行われるものだからこそ失敗しないとは言い切れないものです。
もちろん失敗しないにこしたことはないですが、それでもどうしても失敗はつきものだからこそ、引越しで大切なのが保障です。
引越しの荷物をなくした場合、破損させた場合、トラックが事故にあった場合などその保障に関する範囲は結構広いものです。
そこで大切なのが、 保険です。
荷物に何かしらのトラブルがあった時に対応してくれる保険がついているかどうかが大切です。
しっかりした引越し業者は、どの保険会社に加入しているかまでしっかりと説明してくれます。
もちろんインターネットや見積もりからもわかるようになっています。
ですが、 インターネットにも見積もりにもパンフレットにも保険に関して記載されていない場合、保険会社に加入していない可能性が高いので、そういった会社は避けるようにしてください。
逆に言えば、しっかりと認可を受けている引越し業者は絶対に引越しでの損害ついては保障をしてくれると思っておいてください。
私も、いくつかの業者に訪問見積もりをお願いして説明してもらった時1社だけ保険について話をしてくれない業者がありました。
はじめは説明をし忘れているだけかな、と思って「保険はどうなっていますか?」と聞いたところ「うちのスタッフは、ミスは絶対しないので大丈夫ですよ」と笑顔で対応されました。
何も知らない場合騙されてしまいそうになりますが、こんな言葉をいう営業マンは絶対ダメです。
なぜなら、 万が一の場合にも備えているのがプロの仕事です。
にも関わらず、万が一を一切考えていない発言は絶対NGなのです。
その営業マンが帰った後、パンフレット・見積書・ホームページなどどこを確認しても保険についての記載がなかったので、その業者にはお願いしませんでした。
クチコミの評判などでも、あまりいい評判ではなかったので頼まなくてよかったと思っています。
ちなみに、本当に悪い業者の場合に保険に加入していないのにも関わらず、口だけは保障をするような感じでいうことがあるそうです。
私の友人が一度騙されそうになっていましたが、訪問見積もりで営業マンが話したことは正直記録に残りません。
だからこそ、後からこちらが「あの時こういった!」と言い張っても、言った言わないになってしまいます。
結局それでうやむやになってしまうこともあるため、 営業マンが営業トークの中で話をしている内容が見積もりまたはパンフレットなどに記載されているかどうかチェックしておくと間違いないですよ。
営業マンが付け加えてサービスを増やしてくれた時も、見積もりにしっかりとその旨を書いてもらうようにしてくださいね。
確認ポイント4 予約金
結婚式場を予約する時予約金を払ったり、家を購入した時に手付金を払ったりしますよね。
その感覚で、引越し業者から予約金や手付金などのようなものを求められることがあります。
引越し経験が少ない人は、それを当たり前と思うこともあるかもしれませんが、 予約金や手付金を引越し業者に支払うことは絶対にありません。
むしろ、予約金や手付金を求めてくる会社は100パーセント怪しいと思っていいでしょう。
標準引越運送約款において予約金や手付金をもらうことは違反にあたるのです。
だからこそ、契約しようかな、なんて思った時に予約金や手付金をもらうという話になったらその業者にはお願いした方がいいですよ。
確認ポイント5 トラックナンバー
引越し業者のトラックのナンバーを見るというのも、業者を見極めるのに大切なポイントになります。

というのも、 引越し業者の許可がある場合にはトラックのナンバーは緑または黒になります。
ですが、許可なしつまり違法で引越しをしている場合には緑でも黒でもない色のナンバーになっているのです。
引越し業者と名乗っていながらそういったナンバーのトラックを使っているのは違法で、そういった業者に依頼してしまった場合にも違法として処罰されてしまうこともあるのです。
許可のおりていないトラックナンバーの車は、貨物保険という保険に加入していないことがほとんどです。
貨物保険というのは、荷物を運んでいる最中に事故などにあった場合の保障です。
つまり、荷物を安全に運んでくれない可能性が高いわけです。
契約段階で、「この業者怪しい」と思ったらトラックのナンバーとチェックするのが一番です。
ですが、トラックのナンバーは引越し当日でないと確認できないことも多いので、契約の段階では営業の人に、使用するトラックの写真などを見せてもらうようにしましょう。
「写真がない」と言われたら、「写真を確認しなければ契約できない」と話をして間違っても契約しないでくださいね。
まとめ
引越しで「費用が安く済む」という基準で、引越し業者を選ぶのはもちろん大切なことです。
ですが、安いだけで判断すれば悪い業者につかまってしまう可能性もあります。
見積もりに会社の詳細が書いてない、キャンセルが出来ないまたは高すぎるキャンセル料、保険に入っていない、予約金をとられる、トラックナンバーが緑でも黒でもない、の5つのポイントにあります。
こういった業者にお願いしてしまうと、荷物を安全に運んでもらえないだけではなく、引越し当日にいきなりわけのわからない料金を請求されることもあるので注意しましょう。
私は、あまり名が知られていないけれどもとにかく安い業者に引越しの見積もりをお願いしたことがあります。
その当時は、ここまでの知識がありませんでしたが今思い返せばこれに当てはまる部分が多くありました。
- 見積もりはほぼ真っ白な紙にプラン内容を殴り書きして会社の詳細がわからない
- 契約したらキャンセルが出来ない
- 保険の話は全くしない
- 契約したら予約金を支払わなければならない
というところは今回ご紹介した点にぴったりです。
営業マンの人の感じが悪かったので契約はしませんでしたが、クチコミサイトでその業者を検索してみると「荷物を破損されたけど保険に入っていなく保障されなかった」などのクチコミが、多くを占めている状況でした。
良い口コミもあれば悪い口コミもあるというのが多いのですが、その業者は見事に悪いクチコミしかないような悪い業者だったのです。
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