こんにちは、引越しアドバイザーのめぐみです。
引越しをする時には、色々な手続きも必要になってきますよね。
その中でも特に重要なのがライフラインに関するもの、つまり、電気・ガス・水道です。
私の苦い経験ですが、一度ライフラインの手続きを怠ったために引越し先で電気はつかないし、退去をすませた部屋の電気料金を電力会社から請求されて、無駄に払うなどがありました。
電気やガス、水道は生活するうえでは欠かせないものだからこそ、どのように手続きをするかどうかは事前にしっかり確認しておかなければいけません。
その中でも今回は、電気の手続きに関して詳しくみていきましょう。
引越し前後の電気手続きはいつまでにどこへする?
引越し前
引越しをする前、旧居の電気の手続きについて。
旧居の電気の手続きとしてすることは電気契約を停止(解約)してもらうこと。
これを怠ると、旧居と新居の両方の電気料金がかかってしまうことになります。
「電気、使わないのに?」と思うかもしれませんが、基本料金があるので電気を全然使わないとしても電気料金が発生してしまうんですね。
電気契約の停止の手続きは、いつぐらいまでに行えばいいのか、というのが引越しをする時、疑問に感じることが多いものです。
引越しには手続きが様々あるので、電気だけ手続き忘れ、などのこともよく起きるからこそ、引越しの連絡の期限を頭に入れおくと、連絡忘れが少なくなりますよ。
電気契約を停止させるための期限の目安は、引越しをする日の1週間前です。
そこまでに連絡しておけば間違いありません。
その際には、自分が契約している電力会社に連絡しましょう。
以前は、関東圏であれば東京電力、関西地方であれば関西電力と電力会社は地域ごとに統一されていました。
しかし、電力の自由化に伴い電力会社を変更した、という人も多いのではないでしょうか。
現在は様々な会社が電力の供給をしているので、手続き方法もその会社ごとに異なります。
とはいえ、電話、またはインターネットのどちらかで手続きをするのが一般的ですので、自分の契約している電力会社を確認して、使用停止の連絡をしてください。
連絡の時には、
- 名前
- お客様番号(わからない場合は、それ以外の情報を伝えることで照会してもらえます。)
- 引越し日
- 旧住所
- 新住所
- 電話番号
- 最終月の電気料金の支払い方法
を伝えることになります。
ちなみに、引っ越し後も同じ電力会社を利用する場合、この解約の電話で新居の電気の使用開始手続きを行うこともできます。
利用できるかどうかどうかは、新居の住所を伝えれば教えてくれるので手続きの負担を減らすためにも次の電力会社がどこなのか、というのをチェックしておきましょうね。
さらに、支払い方法については電力会社によって異なりますが、一般的にはこれまでの支払い方法に合わせて請求となります。
昔は現地清算もありましたが、最近ではほとんどありません。
その方法を選ぶ場合には、引越しの時間も伝えておいて引越しの最中に電力会社の担当者に支払うという形になるので、事前に確認してみてください。
また、もし家の電気のアンペア数を変更している場合、例えば賃貸ですと元に戻してから退去する必要があります。
電気の停止手続きと合わせて、変更の連絡も忘れないようにしてくださいね。
電気と同様にライフラインとして重要なのが水道。
引越し後
では引っ越し後の、新居の電気の手続きはどのようにしたら良いのでしょうか?
新居の電気の開始の手続きは、基本的には引越しをする日の1週間前までに行うようにしてください。
「基本的に」とした理由については、後ほど説明しますが、通常は1週間前を目安としていれば問題はありません。
どういう物件の種類に引越すのかということでも違ってきますが、まれに引っ越し先で電気を開始する時は立ち合いが必要なことがあります。
立ち合いが必要となると、つまり引越し日のその時間に電力会社から人を派遣してもらう必要がありますよね。
逆に言えば、立ち合いの人が来れなければ引っ越し先で電気を使うことが出来なくなってしまうんです。
そのため、少なくとも引越しをする日の1週間前には連絡をしておくようにしましょう。
もちろん立ち合いが必要ない場合には、直前に連絡しても大丈夫なこともありますが立ち合いが必要かどうかは連絡してみないとわからないことなので、引越し日の1週間前という期限を忘れないようにしてくださいね。
電気の停止手続きも1週間前ですので、利用開始手続きも合わせて行うと覚えておくと、手続き漏れが少なくなると思います。
またどこへ手続きの連絡をするかというと、新居がある地域の管轄の電力会社または自分が新居で利用したい電力会社です。
ここで注意が必要なのが、東京電力や関西電力など地域ごとの電力会社ではなく、新居で新電力を利用したい場合。
新電力を利用する場合、スマートメーターの設置が必要になりますが、新居が既に設置されているかどうかを確認しておかなければいけません。
また、新しく契約手続きをする場合、電力の使用が開始できるまでに時間を要するケースもあります。
そのため、新居で新電力を使用したい場合には、なるべく2週間前くらいを目安に手続きをしておくのがおすすめです。
また、賃貸の住宅やマンションやアパートなどの集合住宅の場合、個別に電力会社を選択できない場合もあります。
その点については、契約の際に必ず確認しておいてくださいね。
連絡をする時に伝えなければいけないのは、
- 名前(家族であれば契約者になる人の名前)
- 新居の住所
- 電話番号
- 引越し日(必要であれば時間も)
- 立ち合いの有無
です。
新築に引越しする場合の電気契約はいつまでに、どこへ?
中古住宅や賃貸など、すでにこれまでに電気が使用されていた家の場合には、ここまで説明してきた方法で引越しの手続ができます。
しかし、新築の家に引越しをする場合には、どうすれば良いのでしょうか。
新築の家を建てる場合、電気の引きこみ工事などが必要になります。
こういった工事が必要な場合には、電力会社への連絡なども電気工事を請け負う業者が代行して行ってくれるのが一般的です。
よって、引越し先が新築の場合でも、手続きがなされているか確認するタイミングとしては、先ほどご紹介した『基本的に1週間前』でOKですが、心配であれば、早めに電気工事業者に確認をいれておきましょう。
また、新築の家にはスマートメーターが設置されますので、自分で電力会社を選ぶことも可能。
あらかじめ契約したい電力会社を決めた上で、手続きをしてもらうよう依頼してくださいね。
新築マンションの場合にも、基本的には一戸建てと同じなのですが、集合住宅では契約する電力会社が全体で決められていることがあります。
この点は購入の際にデベロッパーなどに確認しておけば安心ですね。
引越し前に登録しておくと便利「引越しれんらく帳」とは?
引越しの電気の手続きをする時に特に注意したいのは、電力会社の管轄が変更する時です。
新電力を利用していない場合、関東圏の人は「東京電力」ですが、関西圏の人は「関西電力」を利用しています。
関東圏内の引越しであれば、一度東京電力に連絡すれば旧居と新居の手続きの両方をすることが可能です。
しかし、例えば、千葉県から福岡県に引越すという場合には完全に電力会社の管轄が変わるので、旧居は東京電力、新居は九州電力に連絡するという手続きをしなければいけません。
そうすると心配なのが手続き漏れです。
電気だけではなく、ガスや水道も今利用しているところから新しい地域へ電話しなくてはならなくなってしまう上、引越しの手続きや準備はそれだけではないからこそ漏れが生じることがあるんです。
そうなると、ついうっかり手続きを忘れてしまい、引越し先でエアコンが使えない、お湯が使えないなどのような最悪の事態が起きることも。
平日の引越しであれば、万が一当日の連絡でもスムーズに対応してくれることはありますが土日の引越しであればなかなかそうはいきません。
契約する会社の変更がある場合に、漏れがないようチェックするために便利なのが、「引越しれんらく帳」というサービスです。
これは東京電力エナジーパートナーが提供するサービスで、電気・ガス・水道さらにはNTT東日本(電話)やNHKの受信料、クレジットカードや新聞の購読、自動車保険や火災保険にも対応しています。
そのため、通常はひとつひとつ連絡して手続きをしなければいけないところ、引越しれんらく帳に登録することですべてを一括で手続きすることが出来るので、手間が一気に楽になるのです。
もちろん、電気だけでみれば東京電力・北海道電力・東北電力などほぼ全国の電力会社と提携しているために地域をまたいで引越す時でも手続きが簡単なんですよ。
引越しれんらく帳のやり方は簡単で、パソコンまたはスマートフォンから東京電力のホームページまたは「引越しれんらく帳」と検索すると簡単に登録することが出来ます。
仕事で忙しい人は、なかなか営業時間内に電話できないことがありますが、引越れんらく帳はインターネットから登録するだけ。
24時間、時間を気にせずに手続き出来るというのも嬉しいポイントですよね。
ただし、電力会社に関しては、新電力の会社の対応は今のところありません。
東京電力、中部電力など、従来の電力会社を利用している人のみが対象となりますので、注意してくださいね。
とはいえ、水道やガス、NTTなどいろいろな事業者に対応していますし、手続きを行う対象は当然選べますので、引越し前後には登録しておくのもおすすめです。
申し込みが出来ているかどうかも登録後にチェックすることが出来るので、安心して引越しの準備をすることが出来ますよ。
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